2 国際シンポジウム レポート
- 日時:
- 2024年11月30日(土)
- 場所:
- 京都市立芸術大学 C棟 講義室1 (京都)











開催概要
本プロジェクトとして第2回目のプログラム「Art to Live 国際シンポジウム」が2024年11月30日(土) に京都市立芸術大学にて開催されました。
第1部では設立50年を迎えたクリエイティブ・グロウス・アート・センターのトム・ディ・マリア氏に、長年交流のある小出由紀子氏が、6つのトピックをもとに質問をする形で、2024年にサンフランシスコ近代美術館で開催された、《Creative Growth: The House That Art Built》展他、幾多の実践が紹介されました。小出氏が『トムはよく「We're doing art. We're people in the art world.」と言う。』と紹介したように、クリエイティブ・グロウスでは、障がいのある作家も同じアーティストとして、またコンテンポラリー・アートとして紹介している姿勢をごく当たり前に話し、それはアメリカのコンテンポラリー・アートの厚みを感じるものでした。
第2部では、日本において、障がいのある人の作品を現代美術として評価するための取り組みについて、これまで美術の主流にいなかった人々の表現にも注目して展覧会や研究をされている、保坂健二朗氏(滋賀県立美術館ディレクター)、大内郁(東京都渋谷公園通りギャラリー学芸員)、山本浩貴(文化研究者、実践女子大学准教授)らが、トム氏、小出氏と共にディスカッションを行いました。各パネリストが紹介した一つ一つのプロジェクトは、日本における本分野の貴重な動向と言えるでしょう。また、日本でこの分野が現代美術として捉えられるのかはまだ途上としながらも、メインストリームにいる美術専門家を巻き込みながらキュレーションの実験がスタートしていること、美術ではない他分野からのアプローチの可能性、教育の果たせる役割、まずは作品と向き合うことからしか始まらないことなど重要なポイントが提示され、今後の活動を発展させる上で示唆に富む内容となりました。
日時 | 2024年11月30日(土)
第1部: 13:00ー14:30 |
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来場者数 | 104名 |
場所 | 京都市立芸術大学 C棟 講義室1 |
- 主催:大阪府
- 実施主体:一般社団法人日本現代美術振興協会、カペイシャス
- 企画アドバイザー: 小出由紀子事務所
- コーディネーター: 田崎奈央
- 研究協力:京都市立芸術大学 美術学部 准教授 谷澤紗和子
プログラム・登壇者
第1部 13:00ー14:30
クリエイティブ・グロウスの50年の軌跡: 自動車整備工場からサンフランシスコ近代美術館まで
登壇者 |
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聞き手 |
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第2部 14:45ー16:15
障がいのある人の作品を、現代美術として評価していくこと
登壇者 |
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聞き手 |
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